思ってることそのまま書いてます。

肺気胸(2) 魔のドレーン

 

(1)のつづきです。

sebonesan.hatenablog.jp

 

突然決まった"入院"。

 

しかも診断が長引いたので入院が決まったのは夜。

近所の大きめの病院の診療は終了してしまっていたので

緊急入院として入れさせてもらうことに

 

 

医師「すぐそのまま(入院できる)病院に向かってください。」

 

 

"入院"

 

実はこの言葉にちょっとワクワクした。

口では「クッソ〜入院か〜クソ〜チクショ〜」

と言いながら、心では

 

(休めるぞ!!!!しかも皆んな心配してくれるぞ!!!!!)

 

と罰当たりゴミ野郎のような考えをもった。

浪人生の勉強漬けの毎日から少しでも逃れることに喜びを感じていた。

 

 

しかしそのようなハッピーガール思考は一瞬で打ち消されるのである。

 

 

何も入院の準備をしていない状態で病院に向かう。

まだ心は非日常を楽しんでいた。

病院に着き手続きを済ませるとすぐに車椅子に乗せられ、緊急病室のような場所に運ばれる。

ハハハ大袈裟だな〜と思っていると、看護師さんに

「無理して我慢しちゃダメでしょ!」

と注意された。

どうやら私の右の肺には2つの穴が空き、ほとんどが萎んでしまい

心臓が寄ってきている状態だったらしい。

 

担当の医師の方は両親に説明をしている。

 

その間に私は入院服を着せられて、点滴を看護師さんにうってもらう。

多分新米看護師さんだったのだろう。5回ぐらいミスられた。

なんだかそれだけでHPがゴリゴリに削られた感じがしてげっそりした。

看護師さんみんな綺麗だったから許すけれども。

 

 

すると医師が私の近くに来て言った。

「2つ穴空いちゃってるから""入れるね」

 

 

 

 

 

 

?????????????

え?

管?

聞いてないぞ?

?????????????

 

(ガラガラガラ・・・)

 

え?マジ?運ばれてんやんワロタ・・・

 

 

気がつくともう私は手術室のベッドで寝ていた。

着々と看護師さん達が準備を始める。

 

 

背骨(ええええええ〜管入れるとかヤバすぎ・・・)

 

医師の方がドラマで見たことのあるような格好で入ってくる。

看護婦さん「右に入れるから右腕上げておいてね〜」

 

 

 

迫り来る医師。

 

 

そこで私は瞑想に入ることにした。

背骨(世の中には私なんかよりももっと苦労をしている人がたくさんいるんだ・・・)

 

医師「ちょっと痛いよー」 麻酔の注射(ズッ)

 

背骨(ウッ・・・もっと・・・生きるのに苦労している人が・・・)

 

 

医師「管いれるよ〜我慢してね〜」(グッ・・グッ・・・・

グンッッッッ!!!!!!!!)

 

 

背骨「痛ーーーーーーーーーーーーーーーーーース!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

 

 

 

もうめっちゃ痛かった。ビックリして叫びながら飛んだ。

 

それから看護師さん達が管を固定するテーブを貼ってくれる。

(グリグリ・・・)

看護師さんA「違うよ。これじゃないでしょ。」

新米看護師さん「はい、すみません・・・」

(グリグリグリ・・・)

 

背骨(いやもう痛・・・なにこれ・・・)

 

看護師さん「よし!立てる?」

これくらいから痛みで私は意識が朦朧としていた。

車椅子に乗せられた時には私は痛みのあまり失神してしまった。

 

気がつくと自分は個室の部屋にいた。

看護師さんと2人だった。痛み止めの点滴を入れてくれている。

看護師さん「大丈夫??」

背骨「あ、大丈夫です・・・大変な仕事ですね・・・・・・ハハ・・・・」

自分は痛みで顔面蒼白な状態のくせに、なぜか看護師さんの仕事の大変さを分かったようなことを口にしていた。

  

 

 

 

(3)につづく